生死混合保険の養老保険

生命保険には、死亡保険と生存保険があります。死亡保険は被保険者の死亡あるいは高度後遺障害状態に対して、生存保険は被保険者の生存に対する保障を備えています。生命保険にはさらに、死亡保険と生存保険が混合された「生死混合保険」というものがあります。では、生命保険の選び方を知るために生死混合保険を詳しく調べてみましょう。生死混合保険は、保障の条件が2つあるという生命保険です。生存保険としての性質も備えているため、保険期間は一生涯ではなく、ある一定の期間が設けられています。この保険期間内に死亡保険の保障条件を満たした場合は、死亡保険として保険金が支払われます。そしてこの保障期間を越えて被保険者が生存している場合は、生存に対する保障としての保険金と、以降被保険者が死亡した際に死亡保険金が支払われるものとなっています。このような生存保険の代表格が「養老保険」です。養老保険は、保険期間内に被保険者が死亡した場合も、生存した場合も保障の対象となります。
この養老保険のメリットは、死亡保険とは異なり、被保険者が自身で保険料を負担している場合、自身の老後のための保険ともなりうるという点です。保険期間内に死亡した場合は、残された家族たちのためになり、生存していた場合は自身の生活費をこの生存保険としての保険金を受け取ることができます。そして、以降に死亡した場合は死亡保険金が支払われます。ですが注意が必要なのは、保障の支払い方によって保険金額が変額するわけではないということです。例えば保険金が4000万円の養老保険の場合、保険期間内に被保険者が死亡した場合は、この4000万円が支払われます。そして生存した場合は、生存に対する保障として2000万円、以降に死亡した際に2000万円保険金が支払われるということです。保険期間内に死亡した場合、保険金は1度で支払われ、生存していた場合は2度に分けて支払われるということです。2度に分けて支払われるメリットは、被保険者が保険料の負担者である場合、保険金を自身で使用できるという点にあります。
生命保険は、残される家族のことを考慮して契約するものと考えられていますが、養老保険では、保険料を負担する自身のためにもなるという特徴があります。昨今は長寿大国日本において、長生きがリスクという概念があります。この長生きリスクとは、当然生活費のことです。収入がほとんどない状態で長生きすること自体をリスクと呼んでいます。喜ばしいことではありますが、現実的には同意せざるを得ないと言えます。この将来的なリスクに備えるためには、養老保険が最適と言うことができます。