生命保険の基礎を学ぶ

生命保険を複雑に感じる理由として、用語があります。専門的な用語も、実は数えるほどしかなく、それらさえ把握すれば生命保険は理解しやすくなります。そしてさらに生命保険を理解するためには、生命保険の基礎となっている箇所を認識することです。これで、一気に生命保険のおおよそが掴めると思います。では、生命保険の選び方に関する基礎を学んでみましょう。生命保険の基礎とは、被保険者にあります。被保険者とは生命保険の保障の条件を満たす際に、判定を受ける立場のことです。被保険者が死亡すれば保険金が支払われるといったことです。
これがいわゆる「死亡保険(終身保険とも)」と呼ばれているものです。被保険者の死亡あるいは、高度後遺障害状態となった場合を保障の条件としているものが死亡保険です。生命保険と言えばこの死亡保険が広く知られていますが、それ以外にも違うタイプがあります。1つが「生存保険」です。これは被保険者が、生存していることを保障の条件とした生命保険です。ある一定期間を設け、その期間を越えた時点で被保険者が生存していることが保障条件です。そして、この生存保険と死亡保険の混合タイプと言えるのが、「生死混合」です。生死混合は、被保険者の死亡あるいは高度後遺障害状態を保障し、なおかつ設けられた期間内を越えて被保険者が生存している場合も保障の条件を満たすことになります。生死混合保険は、2つのケースに応じて保障を受けることができるというわけです。これらの3つが生命保険の基礎となっています。これらの保障が、生命保険における主契約の保障となっており、別に「特約」というものもあります。
この特約は主契約を契約することで、付帯させることのできる保障です。この特約が、生命保険の基礎に対して、互いに近い保障を備えています。いわゆる手厚い保障を備えた保険というものは、この特約を付帯させている生命保険のことです。ですが、特約を付帯させると、保障の範囲が広くなるため保険料に跳ね返ります。特約を付帯させすぎると、支払う保険料よりも受け取る保険金の方が低くなることがあります。これを「元本割れ」と呼びます。保険選びでは、この元本割れとならない契約内容にすることが必須ですから、特約を付帯させる際は注意が必要です。生命保険に限らず、保険契約では支払う保険料が、受取る予定の保険金額を上回っては、契約の意義がほとんどないと言えます。