生命保険の言葉を学ぼう

生命保険は、何かと複雑で理解しにくいと思われています。確かに理解することは大変かもしれませんが、生命保険の基礎を知れば、複雑ではないものということが分かると思います。まずは、生命保険の選び方において重要な基礎について学んでみましょう。はじめに覚えておく必要のあることが、専門用語です。保険商品は、区分によって使用される言葉が異なります。第1分野である生命保険の保険選びを行う前に、生命保険の用語について調べてみましょう。生命保険では、「保険契約者」と「被保険者」「保険金受取人」という契約の対象となる立場があります。保険契約者とは、契約書類に記名捺印をし、保険料を支払う立場のことです。そして被保険者とは、生命保険の保障の対象となる立場のことで、被保険者が死亡や高度後遺障害状態となった場合に保障を受けることができます。
そして保険金受取人とは、保険会社から支払われる保険金を受け取る立場のことです。一部の保険を除いて、これらそれぞれの立場を同じ人物に設定することも可能で、また全員違う人物にすることも可能です。例えば一般的には、保険契約者を夫、被保険者も夫、保険金受取人を妻とするようなものです。特に重要なのは、保険金受取人の設定です。受け取った保険金には税金が課せられます。この税金は、被保険者と保険金受取人との続柄によって税制が異なります。「所得税」と「相続税」「贈与税」のいずれかの税が課せられます。例えば保険契約者(保険料負担者)と保険金受取人が同一人物の場合は、所得税となります。この場合に受け取った保険金は「一時所得」として扱われます。一時所得には50万円の特別控除があります。控除を受けた後の金額の半額が、課税対象となる金額です。相続税は、保険契約者と被保険者が同じ人物で、保険金受取人が違う場合は、相続税となります。
例えば、保険契約者と被保険者が夫で、保険金受取人が妻といった場合です。そして贈与税は、保険契約者と被保険者、保険金受取人が全員違う人物の場合です。例えば保険契約者が妻で、被保険者が夫、保険金受取人が子どもの場合です。このように、生命保険には専門的な用語がありますが、はじめにこれらの言葉を覚えておくだけで、随分、理解度が異なると思います。基本の情報となりますから、それぞれの用語の意味を間違いなく理解しておきましょう。また、生命保険の保険金には税が課せられますから、節税という観点も踏まえて契約する内容を決定しましょう。