死亡保険の定期型
生命保険の選び方は、まず生命保険の基礎となっているタイプを選ぶことから始まります。死亡保険、生存保険、生死混合保険のどれが適しているかを判断して契約します。ですがその先も細分化されており、頭を悩ませてしまいます。では、死亡保険の保険選びを行ってみましょう。死亡保険には、「終身型」と「定期型」があります。終身型は、被保険者の生涯を保障期間とした死亡保険です。人は必ず死亡するため、終身型は必ず保障を受けることができる生命保険となっています。そして定期型死亡保険とは、保障の対象期間を設けた生命保険のことです。
例えば保険契約期間を15年間と設定すれば、契約以降15年間の内に被保険者が、死亡あるいは高度後遺障害状態になれば保障条件を満たすこととなり、保険金を受け取ることができます。ですが当然、保険期間の間に被保険者が条件を満たさない場合は、保障である保険金を受け取ることはできません。そのため終身型と比べると、魅力がないように感じます。ですがそもそも死亡保険は、保険料が高いものです。定期型にすることで保障を狭くしてしまいますが、その分保険料が安くなります。終身型の契約が難しい方にも契約しやすい生命保険と言うことができます。このような特徴を持っているため、定期型死亡保険は「掛け捨て型死亡保険」とも呼ばれています。保険期間が終了すると、解約となり支払った保険料が返還されることはありません。貯蓄という意味合いも考慮している人には、適さない死亡保険と言えます。
また、定期型死亡保険では保険期間を延長することも可能です。こうすることで、保障を受けることのできる可能性を含むことができますが、更新をすると以降の保険料は値上がりします。これは更新ごとに値上がりする仕組みとなっているため、契約する際は保障期間を長めに設定しておく方が余分な出資を抑えることができるでしょう。また、定期型死亡保険の中には、途中解約することで「解約返戻金」が支払われるものや、保障期間を終えた段階で被保険者が生存している場合に「満了金」といったボーナスのようなものを返還するものもあります。これは死亡保険によって異なりますが、このような付加価値がある定期型死亡保険の場合は、そうでないものよりも、保障である保険金の金額が低いか、あるいは保険料が高いかといったものとなっています。よく解約返戻金などが設けられた定期型死亡保険は、そうでないものと比較してお得と言われています。ですが、一概にそうとは言えませんので注意しましょう。